2014.03.04 14:00「マチェーテ・キルズ」鑑賞時に70年代前半、低予算にもかかわらず映画「マチェーテ」は好成績を記録。会社は続編の制作をスタッフに要請。調子良くスポンサーも見つかって前作よりはまあまあマシな予算でクランクイン。しかし時代はSFブームに突入、会社とスポンサーが血相変えて制作に介入し撮影途中にもかかわらずシナリオ...
2014.03.03 14:00「ウルフ・オブ・ウォールストリート」鑑賞もしも、シャイニングをリメイクするから主役はお前が決めてくれと言われたら今なら迷わずディカプリオにする。もはやジャック・ニコルソン化していて本人より笑える。あと最高なカウンタックの乗り方を披露してくれた。そっちはMr.ビーン化している。
2014.02.09 14:50「砂丘」のこと1970年の今日、映画「砂丘」のサントラ盤がリリース。担当はピンク・フロイド。ミケランジェロ・アントニオーニ監督の初アメリカ映画で脚本はサム・シェパード。ちなみにB級映画では爆破やクラッシュのシーンはその低予算ゆえ一瞬で終わるのはもったいないと思うのか角度変えたカットやスローモー...
2013.12.24 14:50「クロニクル」鑑賞1977年に公開された「キャリー」は当時とても怖かった。主演のシシー・スペイセクがとにかく怖かった。いつしか切ないラブ・ストーリーと解釈が変わりとても好きな映画の1本になった。またその歪んだ家庭環境で育ったせいか暗く不器用で社会に馴染めない人の哀れも感じられるようになった。今、学...
2013.12.23 11:50「悪の法則」鑑賞本作はコーマック・マッカーシーの新たな作品であり、彼の原作を映画化したものとは異なると思う。小説(書籍)は不可避的に可逆性を有する。理解に苦しむのなら反芻して理解を深めればいい。ちなみに彼の小説は台詞に引用符(鉤括弧)を用いないのが特徴だ。読者を俯瞰的立場には置こうとせず臨場させ...
2013.12.21 14:00「愛、アムール」鑑賞ミヒャエル・ハネケの作品を観ると、嫌悪感に襲われることが度々ある。生理的嫌悪感を緻密に完璧に計算しつくした内容はまともに観ていた当時は神経がもたなかった。後にそのメタ的な構造に焦点を絞ることで何とか客観的に鑑賞できるようになれた。所詮お化け屋敷で笑えるようになった程度のことでその...
2013.11.28 14:00「かぐや姫の物語」覚書氏家さんは役員会でこう言ったという。職務執行は執行役員に任せているので俺が直接手を下す事業はない。ただ唯一例外がある、それが高畑作品だ。あらかじめ言っておくがこの作品は儲からない、ただ損をしてもいいからいい作品を作ってもらう。一度どうしてそこまで高畑さんにこだわるのか聞いたことが...
2013.11.25 11:00「かぐや姫の物語」鑑賞僕達は罠にはまったんだ、此処を去るなんて僕にはできない、君がとても好きだ。なぜわからないんだ、僕に何をしてるのか、僕のことなど知っちゃいないくせに。僕達は一緒にやっていけない、疑いがあっては、二人で夢を築くなんてできない。(Suspicious Minds - Elvis Pre...
2013.10.29 02:30「ハウルの動く城」鑑賞以前、押井守氏は宮崎アニメの中では本作が一番だと、理由は「本音が出ている」と鈴木敏夫氏に語っている。「もののけ姫」などがメッセージのための舞台設定だとするなら、本作は作者の気ままな妄想や逃避や日々の鬱屈を抽象度をあげて仕上げた作品だと感じる。登場人物の突飛な行動がストーリーに破綻...
2013.08.30 14:30「ワールド・ウォーZ」鑑賞「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる」村上春樹、エルサレム賞授賞式でのスピーチを思い出す。本編で最も凄まじいイスラエルのシーン、皮肉が効いている、良い。しかしこの後のロシアのシーンが全てボツとなりイギリスにあるWHO施設での静かな対決で幕を閉じることになる。ここでブ...