「ハウルの動く城」鑑賞
以前、押井守氏は宮崎アニメの中では本作が一番だと、理由は「本音が出ている」と鈴木敏夫氏に語っている。「もののけ姫」などがメッセージのための舞台設定だとするなら、本作は作者の気ままな妄想や逃避や日々の鬱屈を抽象度をあげて仕上げた作品だと感じる。登場人物の突飛な行動がストーリーに破綻を招くが、そもそも人は客観的に見れば意味不明な行動を随分とやっているわけで、おとなしくシナリオの駒に収まってないところが逆に好感を覚える。エンディングも実に無理矢理でかえってホッとさせてくれる。好きな作品。
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