「クロニクル」鑑賞

1977年に公開された「キャリー」は当時とても怖かった。主演のシシー・スペイセクがとにかく怖かった。いつしか切ないラブ・ストーリーと解釈が変わりとても好きな映画の1本になった。またその歪んだ家庭環境で育ったせいか暗く不器用で社会に馴染めない人の哀れも感じられるようになった。今、学園ヒエラルキーという言葉がある事自体ねじれている気がしてならないが、本作はそんな時代ゆえの産物なのかもしれない。かなり「キャリー」に拠っているところがあるのだが全く気にならない。POVやファウンド・フッテージの手法もかなりインフレーション気味だが制作費10億円のほとんどをクライマックスの「AKIRA」のようなスペクタクルに投じるための予算配分というしたたかさゆえ全く気にならない。個人的には男子3人で悪意のないイタズラをしている頃がいちばん良かった。

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