「007 スカイフォール」鑑賞

政府の公聴会でMI6の必要性を問われるM。これはボンド映画シリーズの必要性と重なる。

アストン・マーチンDB5にMを乗せ目的地に向かうボンド。「どこへ?」「過去へ」

辿り着くのはボンドの生家、門に「SKYFALL」の表札。今作が原点回帰を意味する印象的な場面だ。

表層的にも伝統の継承は、本編の随所に洒落や茶目っ気と共に散りばめられている。

アバンタイトルの長い追跡、標的が乗る列車の車両に飛び移ったボンドは右袖のカフスを確かめる。

旧作「ゴールドフィンガー」のアバンタイトルにおいてもボンドは同じ仕草をする。

ショーン・コネリーのアドリブなのか、原作にあるのか、いずれにせよ今回は見栄の継承が目立つ。

今回のボンドガール、それはM。折り返しを意味付ける決定的なピリオドとなる。

Qが新しい。同時代的なその存在は作品の中からボンド作品自体に問いかけているようでもある。

ボンドは答える。「マイ・プレジャー」

オープニングタイトルが素晴らしい、見事。

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